「大館市空き家対策セミナー(管理編)」を開催しました。(アーカイブ動画あり)

2023年10月7日に、大館市主催の空き家対策セミナー(全4回)の、第2回目が開催されました。
開催は全4回で、「解体」「管理」「活用」「相続」をテーマにそれぞれ開催いたします。
今回は、空き家の「管理」をテーマに、当法人代表の三澤雄太より、「空き家管理入門」というテーマでのお話のあと、当法人への相談者としてお問い合わせいただき、実際に空き家の管理を行ってきた当事者の方のお話を座談会形式で伺いました。

YouTube動画

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座談会の様子(抜粋)

アキラボ

今日はYさんとOさんをお招きして、お二人の空き家経験についてお話を伺います。Yさんは首都圏にお住まいで、大館市に空き家を所有。Oさんは、実家が空き家となった大館市の在住者です。まずは、Yさんから、空き家の背景について教えてください。

Yさん

私の家は、両親が高齢で施設に入ったことで、5、6年前に空き家になりました。家は大館市の下川沿、立花にあります。

アキラボ

ありがとうございます。Oさんはどうでしょうか?

Oさん

私の実家は、田代地区にあります。父は15年前に亡くなり、母は元気でしたが、転んで入院した後、施設に入る必要がありました。それが5、6年前です。そして、家が空き家に…。母が去年亡くなってから、家のことで行動を起こす必要があると感じ、現在、相談を重ねています。

アキラボ

Oさん、これまでの空き家管理について教えていただけますか?

Oさん

実家は大館市街から車で約15分の田代地域にありますが、誰も住んでいないと家に足が向かなくなってきてしまいます。しかし、月に1回は必ず訪れ、特に草木の手入れをしてきました。近隣の人々の目があるため、家の周りをきれいに保つことが重要でした。

もっと難しかったのは冬の管理です。雪対策として、窓が割れないように工夫しながらも、色々なトラブルに直面しました。例えば、風呂の配管が凍結したり、トイレのウォシュレットが故障したりして、結局は便器が割れてしまったこともありました。そのため、毎年冬が来る前には、水道の水を抜いたり、配管に防寒対策をしたりしています。

ガスは基本料金がかかるので、止めていました。しかし、必要になった時にはすぐに再開できました。電気代は、基本料金と浄化層の分で毎月約2000円くらい。冬は4000円くらいになります。家にはだれも住んでいないので、電気はほとんど使っていません。

アキラボ

続いて、Yさんお願いします。

Yさん

私は高校を卒業してから、ずっと東京に住んでいます。窓の開閉やその他の管理については、地元にいる姉夫婦が取り計らってくれていました。

私たちの庭には様々な花があり、それらの管理は一筋縄ではいきませんでした。特に父親は花に対して強いこだわりを持っており、施設に入居中も、農薬を使用せずに自然な方法での育て方を続けてほしいとの要望がありました。その要望に応え、私たちは最善を尽くして管理してきました。

また、水道については毎年、業者に水抜きをしてもらった後、11月から3月までの期間、水道を止める措置を取っていました

1番心配だったのは、人に頼みにくい雪の処理です。

コンパネでの雪囲いの際には私も通っていましたが、雪かきなどの管理は基本的には近所の方や業者さんに頼んでいました。

アキラボ

ありがとうございます。雪国に住んでいるので、冬のことを考慮していると思いますが、具体的には除雪はどうしていたのか教えてください。

Oさん

除雪は必須で、近所の方にいつもお願いしていました。母親が1人で住んでいた時から、車1台分の場所だけでも除雪してもらうように飲み物やお菓子を持って挨拶に行きお願いしていました。

その方は私より5歳若いくらいの60歳前後で、今も近所に住んでいます。

冬に家を訪れる際は、必ず車を置ける場所を確保していました。

Yさん

我が家も同じでした。草刈りは年に3回ほどしましたが、近所の方にお願いしていました。また、雪かきも冬の間、何日かに1回お願いしていました。近所の方々のおかげで何とか冬を乗り切ってきました。

アキラボ

これまでの管理経験の中で、特に失敗だと感じる出来事はありましたか?

Oさん

冬の寒さに関して、一度も壊れなかった便器が、ある年に連日マイナス10度近くになる日が続いたことで壊れてしまったことがあります。冬の寒さや気温の変動に対して十分な注意を払わないと大変なことになると感じました。

また、空き家の現地調査の際にアキラボさんから教えてもらったのですが、我が家の1つの部屋の床が沈んでしまっており、白アリの被害が原因であることが分かりました。家の基礎部分には白アリが通る場所が何か所もあり、これらの部分を特に注意せずに放置してしまっていました。

母が生きている頃は、冬に基礎についている窓をしっかりと閉め、春には開け放っていたが、空き家となってからはそのような管理を怠ってしまった。結果、床の下に湿気がこもり、それが害虫に侵される原因となりました。

それと、試しにネズミの駆除用のものを置いてみたところ、小さいネズミが捕まりました。どこから侵入してくるのかはわからないですが、そのような被害もありました。

Yさん

2年前の大雪の時、窓ガラスの上の方が壊れたことがありました。雪囲いは一番気を遣っていましたが、それでも予想以上の積雪で…

油断しちゃいけないなと思いましたね。

お金の面ではNHKの受信料や固定電話、プロパンガスなどは早めに解約しておくべきだったと思います。

アキラボ

わかりました、ありがとうございます。

Oさん

私もYさんと似た経験があります。母が施設に入った後、私たちはNHKや固定電話などのサービスを解約しました。解約しないと、毎月の料金がかかってきますよね。

アキラボ

自動引き落としになってると気づかないこともありますよね。

Oさん

その通りです。

アキラボ

逆に、やっててよかったと思う点はありますか?

Yさん

やってて良かったことというよりは…アキラボと出会えたのが一番の収穫でした。

最初は売却や賃貸、解体などの選択肢しか考えていませんでしたが、引き渡しという選択肢を知り、それが良いと思いました。アキラボさんと出会えたことが一番のメリットだったと思います。

アキラボ

ありがとうございます。

Oさん

私も色々な不動産屋に相談しましたが、空き家が町中ではないので難しかったです。

空き家の活用が難しいことが分かりました。ですが、それを乗り越える方法を模索しています。

アキラボ

空き家を持っている方や、これから管理を考えている方へのアドバイスをお願いします。

Oさん

今後空き家を活用したい場合、近くにあれば、頻繁に訪れることが大切です。放置すると家はどんどん老朽化するので、定期的に風通しを良くするなどの対策が必要です。

少しの努力で、将来的に活用方法が見つかるかもしれません。

Yさん

空き家予備軍という言葉がありますが、ずっとその状態でいると問題が起こる可能性があります。

私の場合、亡くなった母親の家を1年以内に何らかの形で処分することを決意しました。大事なのは、自分が空き家問題の当事者としてどう行動するかを明確にすること。工程表を作り、計画的に行動することで、問題を解決することができました。

アキラボ

お2人のお話は以上となります。ありがとうございました。

次回は空き家「活用」をテーマに開催いたします。
入場無料・予約不要ですので、ぜひ、お気軽にお越しください。

<空き家対策セミナー(活用編)>
日時:2023年11月19日(日) 11:00〜11:30
場所:大館駅 新駅舎「駅なか交流センター」
概要:空き家活用の実践事例を、㈱巻組の三好様より伺い、地域の空き家・空き店舗活用の実践者らを交え、ディスカッションします。増え続ける空き家にどう向き合っていくか、皆さんと一緒に考えます。